CB無線用SWR計
SW-111の改造 50MHzまでのコンパクトなSWR計が欲しくてダイヤモンド社のSX20Cを 注文したのですが、長期納期未定ということでキャンセル、代わりになる小型 のSWR計を探していたところ、アマゾンでCB無線用のSWR計を見つけ、 ダメ元で購入してみました。 結果としてそのままでは使えませんでしたが、筐体は結構しっかりした作り なので改造できないかと思案していたところ、JA1BVA局の改造記事を見つけ 少しアレンジを加えて改造してみました。 結果、50MHzまで実用できる形になりましたのでレポートします。 外観。スチール製で適度な重量感とレトロ感があって個人的には好みです。 回路図。当局は50MHzでの使用と少し大きい電力での使用を意識して定数 を変更、また進行、反射電力を測れるようにしてみました。ダイオードは当初 1N60を使いましたがSWRの測定誤差が大きくイマイチだったため手持ちの 1SS108に変更しました。ダイオードはVFが小さいこともそうですが、VF に対してIFの立ち上がりが良いものが適しているようです。 内部。全て空中配線。進行、反射電力を測れるようにするためにフロント パネルを剥がして右側のスライドスイッチを2回路2接点に交換。 元々の検出基板。CB無線の周波数に合わせてマイクロストリップライン的に 方向性結合器が作られている模様。片面基板ですけど...(謎) 精度ですが、周波数帯によって多少のバラツキはあるものの1.9〜50MHzの 範囲で最小測定電力2.5W、SWR3.0までメーカー品と遜色ないレベルで測定 ができました。 挿入損失は、ダミーをつないでNanoVNAでSWR計のSWRをざっくり測定 したところ、1.8〜14MHzまで1.1以下、14MHz〜28MHzまで1.2、 50MHzで1.3程度でした。50MHzでは少し気になりますが及第点かと思い ます。 既にアマゾンでは売り切れのようですがAliexspressでは2k程度で手に入れ ることができるようです。改造費合計2.5k程度でそれなりに使えるSWR計を 手に入れることができると思うと、工作する価値はあると思います。 |