UTV-5600B(5.6GHzトランスバータ)の調整

ハムフェアで5.6GにQRVしたい、したいと漏らしていたところ、心やさしいフレンド局が譲ってくれた
もの。なんと5.6Gでフルキャビティの構成。
で、運良くネットオークションで手に入れた昔のモービルハム誌の記事を参考にしながら一部パーツの
交換と調整を行ないました。頂くときに言われていたのは、

・送信は約90mWの出力がある。
・受信部はNFマッチにして調整してみたが、NFが10dbもある。

の2点。
実戦配備をするためには送受信ともアンプを入れなければならないだろうということで、受信部のNF
マッチは撤去しゲインマッチに変更、調整。
ついでに損失等々を考え、送受切替リレーをCX1054からDowkeyに変更。ちなみにモービルハム誌の記事
にはCX1054を使うことにあたっては『アイソレーションは0dbじゃなければ大丈夫!!てな具合です。』
などと恐ろしいことが書いてあるから、このまま使うのはちと無理があるでしょう。
送信部の点検をするとIF入力なしでも送信状態にするとフロントパネルのメーターが振れる、という現象
を確認。原因として、

・LOの突き抜け
・送信アンプ部の発振

の2点を疑ってみましたが、MIX段以降を調整するとメーターの振れが減ることが分かりLOの突き抜けと
判断。結局、メーターの振れがほとんどなくなるまでMIX段以降を調整しました。
その他ケーブル類、コネクタ、ネジやらを新しいものに交換してきれいにしてあげました。
当局には5Gで使える道具といえばダミーしかなく、調整はIF機のSメーターとTRV本体のメーターだけを
たよりに行ないましたので、今度製造メーカーであるマキ電機さんで開催されているSHF技術アドバイス
講習会に持ち込んで結果を確認してみようと思います。

その後(2004/1/11):
自己流の調整の後、マキ電機さんで開催されているSHF技術アドバイス講習会でマキ電気社長の槇岡さん
に状態も見て頂きましたが、結果は散々なものでした。もう動かないってゆーか、槇岡社長曰く、「これ
は調整じゃなくて壊してるっていうんだよ、ボロボロだな。」と厳しいお言葉。とはいいつつも仏様のよう
な槇岡さんに再度調整して頂き、ほぼ頂いたときの状態に戻りました。
その後、本業が忙しくなってしまい急激に進みが悪くなってしまいましたが、正月休みにようやく送信
アンプと受信アンプを組み込みました。もう中はパツパツです。
あとはアンテナですね。
フロントパネル(表記はUTV-5600Aになっている)
送受切替リレー交換後内部
参考にした古いモービルハム誌(1987/5月号)
送信アンプ、受信アンプ組み込み後内部


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