1200MHz FLL351+FLL200パワーアンプ

1200MHz用パワーモジュールM57762がもうすぐ生産中止になるとのことで、これに代わるものとして
デバイスにFLL351+FLL200を使用したパワーアンプの製作実験をしています。
M57762と同等の出力で、かつ電流を食わないというのが目標です。
参考になりそうな資料をあちこち探したのですが、結局見つからなかったので現在基板から自分で
製作中です。

途中経過(2003/7/17):
とりあえず基板を起こして、形だけ組みあがりました。1200MHzということで今回はローコスト化と
部品の汎用化のため、2400MHzアンプのようなギガトリマは使用せず普通のトリマを、RFCにはポリウ
レタン線の手巻きコイルを使用してみました。
これから鬼門の調整です。うまくいけばよいのですが。

途中経過(2003/7/20):
2400MHzのアンプのときのように調整はスタブで行っています。調整をはじめて入力約18dbmで出力
約40dbm(@1280MHz)までは簡単に出ました。石のスペックからいえば43dbm程度は出力が出せるはず
ですが、まだ調整がそこまで至っていません。入力を21dbmまで上げても出力は変わらないので、恐
らく2段目の入力ミスマッチングかと思います。あと気になるのは発熱によって熱ダレするのと帯域
が狭い?ところです。メインもしくはレピーター周波数だと39dbm程度まで出力が落ちます。本来使う
べきでない安価なトリマを使っているからこんなもんなのでしょうか?
もう少し粘ってみて、トリマに原因がありそうであれば虎の子ギガトリマの投入をしてみるかもしれ
ません。
まぁ、いまのままでもゲインは十分だし自分的には合格点なんですが、なんだか悔しい....

途中経過〜失敗(2003/7/28):
もう少しパワーがでないかとゴネゴネやっているうちに基板のランドがベロリと剥がれてしまい万事
休す.... 基板を修復する気力も失せたので完成を見ずして実験はこれにて終了とします。残念....
デバイスは生きているので、またの機会に別の形でチャレンジしてみたいと思います。
調整前基板


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