木製ブーム1200MHz 14エレ八木

YahooオークションでTH-59を安く手に入れたので、これを少なくとも連絡用にはまともに使いたいと
思い製作してみました。
1200MHzともなるとブームの影響からエレメントをブームに直付けすることができません。F9FTやK1FO
タイプで自作できれば一番なのですが、精度が求められる上に工作が大変です。材料費だけでもバカに
なりません。
ということで、20年前?のCQ誌に載っていた記事みたいな木製ブームにしてみました。
エレメントは7L1TIG局のK1FOタイプ15エレ八木のデータを元に、導波器を一本削ってJE3HHT 森氏開発
のMMANAにて最適化を施しました。設計ではGAIN15dBi、F/B20dBとなかなか。MMANAはすごいですね。
製作にあたっては金属の影響をできるだけ避けるため木製ブームにエレメントを取り付ける際に釘等を
一切使わずセメダインスーパーX2での接着にしてみました。これなら工作も簡単です。
放射器はMMANAにて既に50Ωに最適化されているはずなので、1:1のシュペルトップバランのみでシンプル
に給電する予定。
接着剤を含めて全部で1000円でおつりがくる安物アンテナ、結果は今しばらくお待ち下さい。

結果報告(2003/6/8):
50Ωの1:1シュペルトップバランで給電してみた結果は、SWRの最低値は1.1と良いものの、狭帯域過ぎて
どう調整してもメインからレピーター周波数までをカバーすることができず、実用になりませんでした。
(SWR最低値は計算値からは外れて1270MHz付近、メイン付近でのSWRは2.5もありました。)
これでは使い物にならんということでいろいろ調べたところ、JAMSATのHPにWA5VJBが実験した今回と良く
似たアンテナの製作例が紹介されていたのでこの製作例の放射器に取り替え調整してみたところ、メイン
でSWR1.3、1270MHzで1.8程度とまぁまぁの結果を得る事ができました。(SWR周波数特性は計算値と似た
結果となりました。)
いまいち不満なのですが、一応これで完成ということで今後実際に使用してみたいと思います。

外観
給電部拡大
エレメントデータ(実測値)
エレメントデータ(計算値)
ビームパターン(計算値)
SWR周波数特性(計算値)
シュペルトップバラン製作図(参考)


この記事に関しての質問はお受けしません。

戻る