ダイヤモンドアンテナHF40CLの設置

 

 

釣り竿V型ダイポールの設置を画策、製作実験を開始したものの、大きすぎて

マンションベランダには無理!ということが分かったので、飛びが良いといわ

れているダイヤモンドアンテナの7MHz用モービルホイップHF40CLを購入、

設置しました。

このアンテナはいわゆる1/4λ形式ですので、車だとボディアース、固定だと

カウンターポイズが必要になるのですが、今回設置にあたっていろいろ試行

錯誤がありましたのでレポートをしたいと思います。

カウンターポイズについてはアパマンハム諸氏もいろいろと研究されています

が、加えて参考になれば幸いです。

 

1.当局のカウンターポイズ状況

 

【当初】

 ・ベランダ手すりに1.25SQビニールコード7m2

 ・ベランダ床に1.25SQビニールコード7m9mを各1

 ・ベランダ床にスチール製網(35×25センチ)を一枚

 ・ベランダ壁物干し台の支柱に1.25SQビニールコードを共締め

【最終】

 ・ベランダ床に1.25SQビニールコード5m4

 ・ベランダ床にスチール製網(35×25センチ)を一枚

 ・ベランダ壁物干し台の支柱に1.25SQビニールコードを共締め

 

ガラス張りの建物

低い精度で自動的に生成された説明

アンテナ設置状況。マンション4階、地上高10m程度のビルの谷間で目の前

には電線と良い環境とは言えませんが、幸いにしてノイズはないです。

 

屋内, コンピュータ, 写真, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明

電車のドア

低い精度で自動的に生成された説明

ドアから顔を出している

低い精度で自動的に生成された説明

屋内, 窓, 写真, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明

カウンターポイズの設置状況

アンテナ基台の圧着端子から20cmほど引き出したところでギボシを使って

本数、長さなどのパターンを簡単に試せるようにしました。これで手すりへの

カウンターポイズに問題があることを発見できました。

ベランダ床面のカウンターポイズは使用時に直線的に展開。未使用時は丸めて

ベランダ隅へ片付け。(Xがうるさい...

調整にNanoVNAを購入して使ってみましたが便利すぎてもう手放せません。

時代の進化を感じました...

左上の写真でNanoVNAの先にあるのは自作のコモンモードフィルタ。

当たり前ですがIには気を使います。

 

オーブン, 屋内, 窓, 座る が含まれている画像

自動的に生成された説明

 エアコン下のデッドスペースに金網カウンターポイズを設置

(汚い写真でスイマセン。)

 

2.カウンターポイズを這わせる場所について

 カウンターポイズを這わせる場所については、ベランダの手すりが良い

とか、ベランダの床面(建物躯体)が良いとか所説あるようですが、当局

はベランダの手すりではSWRが安定しませんでした。具体的には下記の

ような症状でした。

 

・昼間気温が上がった(ベランダ手すりに日光が当たった)状態

fc=7.09MHzSWR1.3

・夜気温が下がった(ベランダ手すりに日光が当たらない)状態

fc=7.0MHzSWR2.3

 

 昼間調整をして夜に再度確認をするとSWRが上がって共振点もずれてい

る、ということで何が何だか分からなかったのですが、ベランダの手すり

を使ったカンターポイズを取り外すと症状はなくなったため、これが原因

であったことは間違いないようです。

 

3.カウンターポイズの長さ、本数、種類について

 試行錯誤の中で、アンテナの温度特性とかダイヤモンドアンテナさんに

メールで問合せをしたところ、とても親切に以下のようなアドバイスをして

くださいました。

 

 ・HF40CLの場合、カウンターポイズの長さは5mが適当

  (1/4λの10mである必要はないらしい)

 ・カウンターポイズの本数は4本が適当(一般的)

 

 実際に7m9mだった長さを5mに切り揃えて、全てベランダの床面に

這わせましたが、確かにSWRに変化はありませんでした。

 アパマンハム諸氏が試されているスチール製網は当局の場合±5kHz程度

帯域幅を改善する効果がありました。

 また、物干し台支柱への共締めはSWR1.81.3の改善がありましたので

やはり建物躯体を通じた接地はかなり効果があるようです。

(もちろんこれだけではSWRは下がり切りません。)

 

以上で当局ではfc=7.08MHzSWR1.3SWR2以下の帯域幅±30kHz

ほぼカタログスペック通りの値が出ています。

 

 

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